それは「得意なこと」でも「褒められたこと」でもなく、
自分の中から湧き上がる感覚に目を向けることから始まります。
■ 自分らしさは「役割」ではない
「自分らしいってどういうこと?」
と聞かれて、
- 周囲からよく頼られること
- 昔から得意だと感じていたこと
- 今の仕事や立場の中で任されていること
……そんな“役割”で答えようとしてしまうこと、ありませんか?
でもそれは、
外から与えられた枠の中の自分かもしれません。
本当の「自分らしさ」は、
- ふと没頭していた瞬間
- 気づいたら笑顔になっていたとき
- 疲れているはずなのに、なぜか力が湧いた場面
そんな、感情や身体が反応していた瞬間の中にあります。
■ 感じてみよう:「私らしい」ってどんな瞬間?
以下のような問いに、直感でいいので答えてみてください:
- どんな時に「時間を忘れていた」と感じますか?
- 人と話していて、心から楽しかった会話はどんな内容でしたか?
- どんなことをしているとき、他人の目が気にならなくなりますか?
- 誰かに「自然体だね」と言われたのはどんな場面でしたか?
そこには、あなたの“らしさ”のヒントが隠れています。
■ 小さな記憶を“体感ごと”思い出す
キーワードだけでなく、その時の
- 表情
- 身体の感覚(呼吸・姿勢・力の入り方)
- 周囲の空気感
などもセットで思い出してみてください。
言葉にできないけど、確かに「らしかった」瞬間
それこそが、あなたの“芯”になる感覚です。
■ 「好き」よりも「心が動いた」瞬間を信じる
「好きなこと」や「得意なこと」は、
ときに思考で選ばれたものになっていることもあります。
それよりも、
心が動いた瞬間のリアルさ
を丁寧に見つけていくほうが、「らしさ」に近づきます。
■ 最後に:今日、あなたはどんな瞬間にホッとしましたか?
忙しい日常の中でも、
ほんのわずかでも「ホッとした」「うれしかった」
と感じた場面があったはずです。
その感覚に、ちゃんと気づいてあげましょう。
たとえ同じ場面でも、人によって“感じること”は違います。
それが「あなたにとって何が大切か」を教えてくれるサインです。
「自分らしさ」は、
自分の感情に寄り添うところから始まります。
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