「未来を描く」ことは、
自分の“らしさ”を映す鏡になる。
■ なぜ“未来の景色”なのか?
「1年後どうなっていたいか?」という問いは、
つい“目標”や“成果”の話になりがちです。
でもここで聞きたいのは、
あなたの心が「こうなってたら嬉しい」と感じる景色。
- どんな場所にいて
- 誰と関わっていて
- どんな空気感の中にいて
- 自分はどんな表情でそこにいるのか
それは、あなた自身の“ありたい状態”を描き出すものです。
■ ゴールではなく、風景を描いてみる
「1年後、課長になっていたい」「資格を取っていたい」
——もちろん素敵な目標です。
でも、
「そのとき、自分はどんな気持ちでいたい?」
「どんな空気の中で過ごしていたい?」
これまでの問いかけを通して、
あなたは“気持ち”や“空気感”を感じ取る力を育ててきたはずです。
では今、目を閉じて想像してみてください。
ワクワクするような気持ち。
誰かに拍手されているような温かさ。
自分の内側から光が差し込むような、まばゆい感覚。
今、あなたの中に浮かんできたその景色は、
「こう在りたい」と思っているあなた自身からのメッセージかもしれません。
という風景ごとのイメージが、
本当に大切にしたい“自分らしさ”を浮かび上がらせてくれます。
■ あなたの中にすでにある“感覚”に耳をすませる
未来の景色は、「想像するもの」というより、
すでにあなたの中にある“こうなったらいいな”の感覚に気づくこと。
たとえば:
- 孤独感ではなく、信頼の中で仕事をしていたい
- 焦りではなく、納得感をもって行動していたい
- 「やらされている」ではなく、「やってみたい」から動いていたい
その景色を言葉にしてみましょう。
そして今、その景色を言葉にしたとき、
あなたが明日することの“感じ方”は、少し変わった気がしませんか?
やらなきゃ、ではなく“やってみたい”に。
憂うつな朝ではなく“待ち遠しい一日”に。
ほんの少しでも、そんな気配を感じたとしたら、
それは確かに、あなたの“未来”が動き始めているということです。
■ 書き出してみよう:未来の“私”が見ている景色
静かな時間をとって、こんな問いに向き合ってみてください:
- 朝、どこで目覚めて、どんな一日を始めていたい?
- 誰と、どんな会話をしていたい?
- 「あ、気持ちいいな」と思えるのは、どんな瞬間?
- 夜、どんな気持ちで一日を終えていたい?
- ほんとは伝えたいけど、伝えずに飲み込んできたことはありませんか?
それを伝えられていたとしたら、どんな一日だったと思えそうですか?
そこにある空気・感情・表情を、丁寧に感じ取ってみてください。
■ 最後に:未来は「つくるもの」ではなく、「選びとっていくもの」
1年後に見る景色は、
外側の正解を追いかけるのではなく、
内側の“心地よさ”を頼りに少しずつ近づいていくもの。
「らしさ」は、
未来を選ぶ小さな選択の積み重ねの中に宿ります。
あなたは、どんな景色の中に自分を置いていたいですか?
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